◆直近5試合
日付 |
対戦相手 |
H/A |
結果 |
得点 |
失点 |
得点者 |
6/22 |
G大阪 |
A |
敗 |
0 |
2 |
|
6/25 |
横浜FM |
A |
勝 |
3 |
0 |
野澤、佐藤、長倉 |
6/28 |
横浜FC |
H |
勝 |
2 |
1 |
長倉、森重 |
7/5 |
柏 |
A |
敗 |
0 |
1 |
|
7/16 |
大分 |
A |
勝 |
2 |
0 |
長倉、小泉 |
順位:16位(7勝5分11敗 24得点32失点 得失点-8)
※浦和→順位:8位(9勝7分5敗 26得点20失点 得失点+6)
◆ FC東京の特徴
- 基本配置は4-2-3-1。前回対戦は3-4-2-1だったが、6月途中から配置を変更。1人で広めに守れる室屋が加入したことで後ろを1枚減らして前の人数を増やせる状況になったのが大きそう。
- メンバー
- GK:野澤が移籍して波多野になると思いきや直近2試合はキムスンギュが出ている
- CB:右ショルツ、左森重がベース。ショルツは右だとパスを出す角度が読みやすいけど森重が左専用なのでこの並びになっている印象。控えは岡、土肥、木本。
- SB:右室屋、左カシーフに加えて控えに長友という序列。白井が天皇杯で復帰。
- CH:高と橋本が鉄板。しばらくは高が6番、橋本が8番というタスク割だったが、横浜FC戦からタスクが逆になった。控えに小泉、
- SH:俵積田、佐藤、野澤、遠藤、安斎の中から2人。俵積田は左、野澤は右専用で佐藤と遠藤はもう片方の選手次第で左右どちらでもOK。
- トップ下:基本的に長倉。東、佐藤が次点。
- CF:マルセロ・ヒアン、仲川を併用。
- 保持の特徴
- ビルドアップは2CB+2CHが行う。SBは後ろに残るよりは早めに中盤ラインに参加するイメージ。
- 2CHは2枚横並びになるよりは6番、8番でタスクを分ける方が多い。
- CBはそこまで開いてポジションを取らないのもあって自ら運び出す意識は高くない。オープンに持ったらその位置から上からでも下からでも蹴り込む。
- CFが最初にアクションを起こす。ヒアンは裏抜けの意識強め。仲川も流れたり裏に出たりしてとりあえず動く。なので長倉はそのアクションによって空いた場所を使えば良いので活きやすい。
- ビルドアップ隊からの縦パスが入ったらレイオフでCHに落として展開というのが良くあるパターン。これは松橋さんが新潟でもやっていたものに近いので彼の色なのだろう。
- CFがレイオフでも良いんだけど、ポストプレーの柔らかさは長倉が一番あるので、長倉に相手のマークがつきにくいようにCFの人選を調整している印象。相手からするとデカくて速くてどんどん裏を狙うマルセロ・ヒアンの方が怖いけど、多方面に動く仲川の方が相手DFが仲川と長倉のどちらをマークすれば良いのか定めにくいので長倉が浮きやすくなる。まあ、浦和戦で長倉は出ないんだけども。
- CKはファーサイド狙いがち。
- 非保持の特徴
- 4-4-2で構えたところからスタート
- 基本的には近くの相手を掴む意識が強い。
- SHは佐藤は縦スライドする意欲があるけど、それ以外の選手は近くに相手がいたらそのマークを捨てて前に出ることはほぼ無いし、近くの相手が高い位置を取りに行ったらそこについて行くのでポジションがどんどん後ろになる。
- 室屋がSBの時はなるべく室屋が後ろ、SHが前という並びを維持したそうだったけど、試合を重ねるごとにその雰囲気は無くなってきている。
- CHは保持と同様に動く人、カバーする人という分担がされている。なので直近は高が相手に食いつくように動いて橋本がバランスを取る感じ。
- SBが出て行くときは基本的に相手の別の選手がポケットを取りに来るのでその選手のマーク担当がついて行くことで自然と間を埋めることになる。なので、CBは中央からあまり出張らない。
- CBは相手FWときちんと掴んでおく。でもそのせいで手前や奥に飛び込んできた相手にクロスを触られがち。
◆試合の展望
- FC東京は長倉が起用できないのでトップ下は東になるか。
- その場合、参考になるのは相手が4-4-2だったG大阪戦か。ビルドアップでは高がアンカーで橋本と東がIHのようにならんで4-1-2-3のような雰囲気だった。細かく動かすよりは中盤が近づきすぎないことでスペースを空けておいて橋本や東が運んで前進しようとしていた。
- ただ、縦パスを入れてレイオフという形の再現性が出てきているのと、直近は高と橋本のタスクが逆になっているので、「長倉の代わり」としてのタスクをトップ下の選手に託す可能性の方が高そう。
- 浦和は直近のレポートでは負傷離脱者はいない状態なので、順当にいけばCWCリーベル戦、インテル戦のスタメンになるのでは。小森は少なくともベンチに入りそうという情報も。
- 浦和はここから3連戦。ここで消化していない試合数の分のポイントをしっかり取って行かないと8月以降のテンションが下がってしまうので9ポイント欲しい。
- ボール保持は五分五分の展開になるのでは。FC東京は森重、ショルツが前向きに持ったところからスタートする。森重はショートパスもロングボールもどちらも出すけど、ショルツについては2トップから内側を塞いで行ければ体が自然と外向きになってパスの角度は縦から外になりやすい。グイっと体をひねって内側に入れることは少ないし、ロングボールはほとんど選択しない上に、ショルツが運んだ時の周りのリポジショニングが少ないので、ボールを持たせたときに次のプレーの選択肢を予測しやすいのは森重よりもショルツかも。
- 中央でレイオフを使って外へ展開、というのが今のFC東京の得意パターンになろうとしているので、浦和は出来るだけ中を閉じてボールを外、外へ追い出しながら対応して欲しい。
- FC東京のプレッシングはSHが前に出られるか次第で迫力が変わるけど、SHが前に出られるかはマッチアップする相手(主にSB)のポジショニング次第なので、浦和はSBのポジショニングでFC東京のプレッシングをさせる/させないのコントロールが出来るのでは。
- これまでの浦和の傾向からするとSBを手前に引かせて、FC東京のSHを引き出して4-2-4のような形を誘発してCH脇に刺したり、FC東京のCHが届かない位置でグスタフソン、安居がボールを受けて引っくり返すような展開を作ろうとするかも。リーベル戦で金子がPKをもらったシーンみたいな。