◆モンテレイの特徴
- 配置は5-3-2と4-2-3-1を併用している。インテル戦とリーベル戦64分以降は5-3-2でリーベル戦の開始から64分までは4-2-3-1。CONCACAFで観られる試合でも5-3-2と4-2-3-1を併用している。

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- インテル戦では後半からはある程度保持出来ていたし、リーベル戦はモンテレイの方が保持が長かった。浦和の過去2試合と照らし合わせればこれだけでモンテレイのチームとしてのレベルは推し測れる。
- 2試合でスタメンを変えながら戦ってきているが途中交代も含めて誰が入っても全体のクオリティはあまり変わらず安定してる。
- ただ、ボールを持てた時に効果的にチャンスを作れていた訳ではない。特にリーベル戦はビルドアップで運び出すところでのエラーが多かった。前半は4-2の配置で2CBが開いて2CHが中央で近い距離を取るけど、2CHはリーベルのIHに捕まるのでそこをなかなか外せず。後半は2CHのうち片方が前に出て2-1の配置になったけど、リーベルのCFがCBの間に入って左右分断させることでこれもまた奏功せず。結局64分にCBを1枚増やして3-1の形にして、終盤に多少オープンになったところで裏返せることが増えたという感じ。
- 今大会の前の就任した監督がペップの元アシスタントコーチということで、インテル戦は現実的に戦おうとしたので5-3-2だったが、リーベル戦はもう少しやれると思って4-2-3-1にしたのかも。
- 4-2-3-1からの非保持は4-4-2になるが、それはトレント監督就任前の試合でもリーベル戦でもきちんと2トップが中央を締めたところから横方向に追って左右分断させるようなアクションが丁寧。
- 5-3-2だと非保持はあまり中央を締めるというか、3MF+2FWでゾーン的に対応する感じではなくて、割と各自が近い相手を捕まえるような感じ。撤退時は5バックが結構中央に絞るので3MFがサイドの対応に動くのでバイタルエリアは空く。外から中に入り込めればそこからミドルは狙えるかも。安居にそういう場面が来ると良いな。
- モンテレイはこの試合で勝利が必須なので得点が必要。なので、浦和戦もまずは4バックで始めてビルドアップに掛ける人数は抑えようとするのでは。
- 保持の中心はカナレス(10)の左足。4-2-3-1(というよりは4-2-1-3気味)で保持をした時にカナレスがビルドアップ隊と前線のつなぎ役。ただ、リーベル戦で軽い負傷があったらしい。
- ビルドアップは4-2でCHが近い距離であっても2CHは縦関係のようなイメージ。5-3-2でもアンカーをやるロドリゲス(30)は2CHでもアンカー役。リーベル戦で2CHの相方だったデオッサ(6)はCHでもIHでも好戦的にドリブルで運んだり前に飛び出したりする。
- 途中から入ってきたアンブリス(5)は割とディフェンシブなタスクをやっている印象。前に飛び出すというよりは中盤のスペースを埋めておく感じ。
- チームとして形を用意して崩すというよりは、個々が持っている個人戦術の分厚さで戦っている感じ。
- 浦和はスコルジャさんが「数人の新しい選手を起用することを考えています」とは言っているものの、代わるとしたら長沼→荻原、石原→関根、サヴィオ→原口 or 関根 or チアゴ、金子→大久保 くらいでは。石原はインテル戦で肩を痛めていたのでその影響次第だろうけど。
- 選手を代えたとしても浦和は非保持を4-4-2で始めると思うので、きちんと内側を締めて外回りにさせるいつもの流れにもっていきたい。
- かなり楽観的に想像するなら、モンテレイが4-4-2から左右分断させる守備対応をしようとしたときに、序盤の鹿島戦のように2CBが開いて2CHが内で構える台形のビルドアップで分断を回避出来ればチャンスは作れるかも。