◆ インテルの特徴

- 24/25シーズン終了後に監督がシモーネ・インザーギからキヴへ交代。CWCがキヴ体制になって最初の公式戦。というか、24/25シーズン最終戦となったCL決勝が5/31で、そこから2週間半で新シーズン(?)になるのは厳しいスケジュール。
- なので、モンテレイ戦は5-3-2の配置やそこからのアクションはシモーネ体制から大きく変わらなかった。
- 主力選手は負傷者がチラホラ。大会前はチャルハノール、ドゥンフリース、フラッテージ、ビセックの負傷情報に加えて、モンテレイ戦でテュラムも負傷してしまったらしい。さらにタレミがイラン代表の活動で帰国した後に出国できないということでFWはキャプテンのラウタロ以外はエスポジト兄弟しかいない状態になるかも。
- 保持の特徴
- ビルドアップは基本的に3-1の形でスタートするが、左右どちらかのCBが高い位置を取ることで残りのCB2枚+アンカーという状態になることも多々ある。アチェルビが左右どちらの寄ってもスムーズにプレーできるのが大きい。
- 特に右CBはパヴァールも今大会は欠場が濃厚なビセックも高い位置に出たらそのまま前に残ってIHのように振舞うことがある。
- 左右CBが前に出たら代わりにIHが落ちてバランスは維持する。
- モンテレイ戦はチャルハノールの代わりにアスラーニ(途中からはバレッラ)がアンカーに入った。基本的にはヘソの位置は1枚で担っていて、それは人が変わってもタスクはあまり変わらなかった。ただ、チャルハノールは状況によってはポジションを動かすことがあって、その時にはIHの選手が代わりにアンカーに入って来ることもある。中央から誰もいなくなることは無い印象。
- 基本的に外レーンはWBがそのまま担う。
- 2トップはラウタロが手前、相方が奥という分担で前進に関与する。
- 非保持の特徴
- 前向きな矢印はあまり多くない。WBは相手の立ち位置によって前に出るかどうかは代わるけど、基本的にはミドルゾーンあたりでブロックを作って5-3-2の3ラインで構える。
- 3MFは横並びで誰が前に出てもOK。なので保持でアンカー役の選手が前に食いつきに行くこともある。
- 3MFはボールサイドに寄って対応するので逆サイドは空きやすい。これは配置の構造上そうなるのは仕方ないけども。ただ、結局3CBが個々で強いので最後のところをやらせなければOKという割り切りをしている感じ。
◆ 試合の展望
- インテルは勝ち点1、浦和は勝ち点0で、リーベルvsモンテレイはこの試合の後に行われるので、まずはとにかく勝ち点を取ることがお互いに必要な状況。インテルはこの試合で勝ち点を落としても最悪リーベル戦で何とか出来るかもしれないけど、浦和は負けたら終戦。
- インテルはGK、3CB、ラウタロは変えないと思うけど、それ以外は入れ替えるかもしれない。コンディションを上げて今大会に入れている訳では無いので、18人くらいでプレータイムをシェアしながら乗り切っていくのでは。
- となると、WBをルイス・エンリケ、ディマルコにしてスタートする可能性があるのでは。3MFはバレッラがモンテレイ戦でフルタイム出場したものの彼は代えにくそう。
- インテルがボールを持つことが長くなる可能性は高いけど、プレッシングを強く行うチームでは無いのである程度ターン制の展開になるのでは。
- インテルがプレッシングでIHもWBもあまり前に出さないので浦和はビルドアップでSBがオープンになれる可能性は高い。ただ、相手が自分から出て来なかった時に自分たちから侵入出来るかがリーグ戦でも課題だった。石原はリーベル戦でもドリブルでボールを動かそうとする意欲はあったので引き続き頑張って欲しい。
- インテルの3MFがボールサイドに寄るので、グラウンダーで素早くサイドチェンジをすればチャンスは作れるはず。
- 浦和が攻めた時にはゴール前が密集してゴチャゴチャするような状況になりそう。そういう時こそ中島に期待したいけどどうだろうか。
- 松尾がサイドに流れた時に中央は誰が最初にゴールを目指す?という課題はなんとかしたい。チアゴはまだちょっと厳しそう。髙橋じゃダメか?小森もこのタイミングだけどゴール前のポジションなら試すのもアリか?俺は原口は今のコンディションならSHよりも9番の方が合うと思うけど。
- CWCではこれまでACミラン、マンチェスターシティと対戦して、0-1、0-3と無得点で負けている。なんでも良いからとにかく勝ってくれ。勝つためにはゴールが必要。CWCでの欧州勢からの初ゴールが浦和の勝利につながることを願ってる。ピッチ内外の全ての皆さん、頑張れ。頑張ろう。