◆直近5試合
日付 |
対戦相手 |
H/A |
結果 |
得点 |
失点 |
得点者 |
4/19 |
C大阪 |
A |
分 |
1 |
1 |
佐藤 |
4/25 |
G大阪 |
H |
勝 |
3 |
0 |
俵積田、高、OG |
4/29 |
清水 |
H |
敗 |
0 |
2 |
|
5/3 |
新潟 |
A |
勝 |
3 |
2 |
マルセロ・ヒアン×2、 |
小泉 |
|
|
|
|
|
|
5/10 |
神戸 |
H |
勝 |
1 |
0 |
マルセロ・ヒアン |
順位:15位(5勝4分6敗 15得点17失点 得失点-2)
※浦和→順位:4位(7勝5分4敗 18得点13失点 得失点+5)
◆ FC東京の特徴
- 基本配置は3-4-2-1。
- 直近5試合で3勝しているが内容が良かったのは新潟戦くらいで、後はなかなかボールを前進できない、出来たとしても外回りにさせられてそのまま外で進んだというものがほとんど。それでも勝てているというのは大きいけども。
- 各ポジションのメンバーは固定されていない。というよりもあれこれ模索中という印象。
- GK:野澤がメインだったが前節唐突に波多野が起用された。野澤はキャッチした後にすぐにリリースする傾向が強かったが、波多野はそれよりは落ち着いてプレーする印象。セービングも波多野の方が安定はしていると思う。
- CB:土肥が右CBで確定。左は安斎とエンリケ・トレヴィザン、中央は岡と木村が併用されている。
- WB:右が白井or小泉というハードワーク系、左が遠藤or安斎というドリブラー系。
- CH:高、小泉、橋本、東の4人で回している。高は新潟戦での脳震盪の影響で神戸戦は不在だったが、基本的には高と誰かを組ませるという優先順位。
- 3トップ:CFにはマルセロ・ヒアンがハマってきた。ストライカーらしく機嫌の波があるけどデカいし、スピードがある。仲川、佐藤、俵積田、北原が2シャドー。前者3人はスピード、強さが特徴だが、北原(15歳!)はゲームコントロールが得意なタイプに見える。
- 保持は3バックのうちどちらか片方をSB化させる形が増えてきた。人によってというよりはその場の状況によって左右どちらが開いても良いという感じに見える。右の土肥はWBとワンツーで前に出て行ったり好戦的なプレーをするし、左も安斎が出ている時は好戦的に出て行ける。エンリケ・トレヴィザンはそれに比べるとパスを出す側という感覚が強そう。
- 左WBがアタッカータイプなのでシャドーの選手と入れ替わりながらプレーすることが多い。特に遠藤と俵積田の組み合わせならどっちがどっちでも良いだろうし。
- 右も左ほどではないけどシャドーと内外を入れ替わりながらプレーしようとしている印象。新潟戦はCHでもプレーする小泉がWBだったので余計にその傾向はあったかも。
- 新潟戦ではレイオフを使いながら前進していたが、相手が人を捕まえる傾向の強い4-4-2だったからこそWB⇔シャドーの入れ替えによってマークを外せていたのが大きそう。神戸戦は入れ替えても相手がそれに乗ってくれなかったので中にボールを刺せずに外回りに終始した。
- 非保持は5-2-3からマッチアップになる相手を捕まえに行くスタンス。自陣での撤退時も近くにいる相手をマークすることが多い。神戸戦はオフサイドによってノーゴールにはなったけど大迫がファーに流れたことでWBの安斎にマークされたことで、大迫と入れ替わってさらに奥に流れた宮代がフリーになった場面があった。
- 自分たちが左右の入れ替えを多くするということは、普段のトレーニングや自分たちの守り方はそれをされたくない(それには守備側が上手く対応できないだろう)という思想に立っているのでは。
- プレッシングでは基本的にはWBが相手のSBまで出て行きたいのだと思う。神戸はWGが開くのでピン留めされることがあったが。
◆ 試合の展望
- 浦和はグスタフソンがトレーニングに復帰、西川、チアゴも復帰に向かっているという話はあったが、スタメンで変更があるとすれば松本のところがグスタフソンになるかどうかくらいだろう。
- FC東京はGKが波多野、野澤のどちらになるか微妙だが前節最後に決定的な仕事をしたり、セービングも安定していた点から波多野が継続では。それ以外も競争のあるポジションで誰が出るかという部分はあるが、近いキャラクターの選手が競争しているので誰が出てもチームのスタンスはあまり変わらないだろう。
- 浦和保持 vs FC東京非保持
- これまでの試合の傾向を踏まえれば、FC東京は3トップ+CH1枚で浦和の2CB+2CHを、WBで浦和のSBをマークしようとすると思われる。
- ただ、浦和が直近2試合で相手が初手で前に出るのではなく一旦待ったところからスタートされた時に苦戦しているのを見てスタンスを変える可能性はある。
- FC東京は人を捕まえながら守るので相手のポジショニングの影響を受けるが、フリーロール気味のサヴィオを誰が担当するのかは早めに確認しておきたいところ。右CB(土肥)が担当するのであればサヴィオと逆の動きで松尾が外に流れながら裏に抜けることで中央CBを引っ張り出すイメージはしやすい。
- FC東京のCHはハードに相手を潰すことを得意とする選手が多い。例えば浦和のCHが中央で後ろ向きに受ける形でレイオフをしようとしたときに、そこを目掛けてFC東京のCHは出てくることになると思うが、その時に西川ならリスクを承知で縦パスを入れるとして牲川はどうするか。
- 好戦的に出てきてくれる相手を外せたからこその5連勝だったが、それは西川とグスタフソンの力も大きかったので、彼らがいない状況で同じタイプの相手と対峙するとどうなるかは分からない。だからこそ、ボザが石原とワンツーで前に出て相手を外すような「ノリの良さ」があるとFC東京の思惑を外せる気がする。