◆直近5試合
日付 |
対戦相手 |
H/A |
結果 |
得点 |
失点 |
得点者 |
4/12 |
神戸 |
H |
敗 |
0 |
1 |
|
4/16 |
秋田 |
A |
勝 |
2 |
1 |
木村、福田 |
4/20 |
川崎 |
A |
分 |
0 |
0 |
|
4/25 |
C大阪 |
H |
勝 |
1 |
0 |
新井 |
4/29 |
岡山 |
A |
勝 |
1 |
0 |
綱島 |
順位:13位(4勝5分4敗 9得点12失点 得失点-3)
※浦和→順位:4位(6勝4分3敗 15得点11失点 得失点+4)
◆ 東京Vの特徴
- 基本配置は3-4-3。保持も非保持も可変は少なめ。城福体制が長くなってきたからか、ヴェルディらしさよりも城福さんのチームらしさが上回ってきている印象。
- 特に保持は綱島、谷口という左右のCBが運べたり、森田、斎藤、平川という上手さのあるCHがいるものの、中盤まで進んだら同サイドのまま縦に早くやり切る傾向がある。サイドチェンジは綱島、谷口からの対角のロングボールくらいで、CH経由はほとんどない。
- 特にカウンターは、マンマークでポジトラ時の並び順が安定しないということもあるが、縦へ一気にやり切れるかどうかの勝負をする印象。
- CHは相手によって横並び、縦並びを使い分ける。4-4-2で守る川崎、セレッソとの試合ではCHは縦並びの方が多い。
- 対4-4-2はシャドーが相手のSHの背中(CHの脇)で受けてターンする意識が強そう。山見、福田は特にそういう印象。なのでアタッカーは染野もいるけど、スタメンはゴール前に絡む前にハーフレーンでプレー出来る選手、たくさん動いていることが分かりやすい選手が優先されている印象。
- たくさん動くことを期待している選手があまり動けていないと城福さんはめっちゃ怒る。川崎戦は途中出場の山見を交代で下げた。去年も誰に対してだったかは覚えてないけど、怪我以外の理由で途中出場の選手を下げることはあったので、城福さんの中の指標でここはかなり大事なポイントなのだろう。
- 川崎戦では3-1-5-1のように並んで相手の中盤4人を5人で脇と間を取るように並ばせていた。相手との噛み合わせ次第で試合の印象は変わる。
- 非保持は5-4-1から相手に噛み合わせようとした時にそれぞれが近い相手をマークする。ベースの並び方はあるけどマンマーク寄りなので、噛み合わない配置にされると空く人が明確に出来やすい。
- 中盤4人は誰が前に出ても良い運用に見える。CFの木村の隣にCHの斎藤が出て来て相手のCBをマークすることもある。プレスバックするかはマークについている相手の動きにもよる。
- 4MFは繋がりを持って守るというよりそれぞれが自分のその時のマークをキッチリ対応する、その先で誰もマークがついていない相手にボールが渡ったらそのまま2度追いする、というのが約束ごとっぽい。
- WBは決め打ちなら前に出て相手を捕まえることもあるけど必ずしも積極的に縦スライドする訳ではない。なのでCBはあまり出張らない。
- ゴール前もマンマーク志向で元々そのエリアにいる相手はなかなか自由にしないので簡単にシュートは打たせない。ただ遅れて入って来た人にはなかなかつけなかったり、元々いた相手の動きによって別の選手が遅れて入って来れるスペースが生まれる。
- マンマーク志向の守備のチームは自分のマークに抜かれそうな時に強引に手を使ってでも止めるチームが多いが東京Vもその傾向がある。C大阪戦は主審(谷本さん)がかなりこれに寛容だったので、東京Vの守備が破綻しなかった印象だが、ちゃんとファウルを取る主審ならもっと押し込まれる展開になっていたのでは?
- 元々「上手さ」があるチームには「闘うこと」「走り切ること」が欠けがちで、城福さんがそこをもたらしたことが昨年の躍進の要因の1つだとは思うけど、それが浸透してきてしまうと今度は城福さんの引き出しにない「上手さ」が必要になる。この塩梅は難しいけど、東京Vはそろそろ城福さんとはお別れして、「闘う」のベースに「上手さ」を乗せられる人にする時期かもしれない。