◆直近5試合

日付 対戦相手 H/A 結果 得点 失点 得点者
2/15 湘南 A 0 1
2/22 東京V H 4 0 レオセアラ×2
鈴木×2
2/26 新潟 H 2 1 小池、OG
3/1 FC東京 H 2 0 鈴木、師岡
3/8 A 3 1 レオセアラ×3

順位:1位(4勝0分1敗 11得点3失点 得失点+8)

開幕節は湘南に敗れたものの、2節からは4連勝。鬼木さんがどのようなスタイルを志向するのかはまだサンプルが1つしかないので、それと今年からの鹿島でどこに共通点が出てくるのかが気になるところです。その辺りは川崎を長く見ている人にいつか書いてもらいたいですが、通りすがりでしか観ていない僕の印象としては非保持が味方基準で動けていそうなところは川崎のそれに近いなと思います。ただ、鹿島も通りすがり程度でしか観ていないので、元々鹿島がそういう感じだからという可能性もありますが。

ここまで5試合の平均保持率は44.3%ですし、直近の柏戦は顕著でしたが得点はプレッシングからのショートカウンターが多いというところからも、今の鹿島の長所は非保持にある印象です。特に、これは攻守両面で言えるのですが、2節から右サイドがSHに小池、SBに濃野という配置になったことで一気にバランスが整った印象です。

◆ 非保持

基本配置は4-4-2で、プレッシングでは2トップのレオセアラと鈴木が縦並びになることもありつつ、まずはボールの進行方向を左右のどちらかに限定するところから始まっています。だいたいはレオセアラが前に出て、鈴木が相手のアンカー役の選手を押さえておくという役割分担ですが、流れによっては鈴木も出て行きます。それでも、タスクはあくまでも相手の左右を分断させること、ピッチの横幅を狭めること、にありそうです。

柏戦では後半途中からヘソの位置に熊坂だけでなく原川も入るようになり、鈴木だけではそのエリアをケアしきれない状態になりましたが、2CHのうち樋口が前を覗いて原川にもボールが入らないように牽制をかけていました。中は使わせずに外誘導、というのが基本だと思います。

そして、2トップでサイドを限定出来たら今度はボールサイドのSHが前に出る、MFの残り3枚もボールサイドへスライドする、2トップも寄せてくる、という動きで一気に圧縮をかけます。DFラインもボールサイドのSBはしっかりSHの背中を追いかけますし、残りの3枚もちゃんとスライドします。

SHが自分のいるサイドにボールが来れば前に出る、逆サイドに行けば内に絞る(スライドする)という両面待ちのアクションは意外とできる選手は多くない印象です。前に出る気が強すぎて隣のCHとの鎖が切れる選手もいれば、自分の脇にいる相手に意識を持っていかれて前に出られない選手もいます。なので、ここ最近は4-4-2からのプレッシングの常套手段として「SHは前に出る」を決め打ちした4-2-4型を採用するチームが多いのだろうと思います。ただ、鹿島ではスタメンで起用されている小池、松村がこの両面待ちを上手くこなしている印象です。

特に小池は素晴らしいです。相手の最後尾のボール保持者に対して「俺どっちも行けるよ?」というポジションと、体の向きが取れているので、アクションが早いですし、逆サイドにボールが出た時に単純に隣のCHと繋がっておくのも勿論ですが、ボールの雲行きを見て少し前を覗きながら鈴木の脇で逆サイドに逃げるための起点になろうとする選手を潰しに行くことも出来ています。

小池の隣にいる樋口も、先述した2トップだけでサイドの限定が出来ない時にはFW-SHのゲートを埋めに出て行くアクションが早いのと、自分のサイドにボールが来た時にはSH-SBのゲートを埋めるので中方向へボールが入ってこようとしても押し返して外レーンに閉じ込めるということが出来ます。